愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

越中褌

人間の身につけるもので越中褌ほど俳味あるものはないよ。 この頃の男(やつ)どもはサルマタなんぞという怪しげなものを穿いているが、サルマタ・・・・、名前からして下劣じゃないか。 あんなものを穿いて平気でいるんだからキモッ玉が座らんのだ。 きんた…

ジミーとリズ

ジェームズ・ディーン 1931年2月8日 エリザベス・テイラー 1932年2月27日 なんだ、二人は一歳違いでジミーの方が年上だったのか! 私の見るところ、少なくともロック・ハドソンよりは相性が良かったのだろう思うね。 これらの写真を見ていると、リズの方は完…

九条武子

大正三美人の筆頭、九条武子、どうだろうかこのお顔。 以前、柳原白蓮については確か記事を書いているので省くが、今一人は林きむ子、または新橋の芸者江木欣々という説もある。 九条武子は京都西本願寺法主二十一世大谷光尊(伯爵)の次女で、実兄大谷光瑞…

桜月夜

桜月夜~千年恋詩 谷村新司やさだまさしという人の書く詩は、本来あるべき姿を留め指すようで、無駄を省き、流行を追わず、日本人が育んできた美を今に歌うようで素晴らしいものだと思う。 例えば『桜夜月』という歌は、作詞:谷村新司 作曲:さだまさしだが…

シビル・シェパード 1950年2月18日-

30年以上も昔の話ですが、アナタ、『こちらブルームーン探偵社』というサスペンス・コメディの番組でブルース・ウィルス共演してましたよね。 それ以前の76年には『タクシー・ドライバー』にも出演してデ・ニーロとも共演してましたし。 ねえねえ、ひょっと…

小津安二郎 陣中日誌

左側が小津 小津日記の中に支那事変の件(くだり)、昭和14年1月13日の見ると。 今日から城外に慰安所が出来る。 金曜日がZで開店早々うちの部隊が当たる。 慰安券が二枚、星秘膏ゴムなど若干配給になる。 慰安券に曰く ・慰安所に於ける酒食を禁ず ・泥酔者…

Eddie Higgins Trio ♬ Dear old stockholm

Dear old stockholm - Eddie Higgins Trio マイルスが60年以上も前に、この曲を演ったということだが、そのあたりに関して私は全く知らない。 ただ、私にはもう少しソフトなエディ・ヒギンズのヴァージョンなら聴きやすくて落ち着きを心に宿せるのだが。 邦…

アンリ・バタイユ 『記憶』

大正3年に松井須磨子が歌って大ヒットした「カチューシャの唄」は作詞:島村抱月・相馬御風、作曲:中山晋平で芸術座公演、『復活』の劇中歌だが、脚色も島村抱月となっている。 然し、実は先にアンリ・バタイユが脚色したものを再脚色したものらしい。 その…

ハインリヒ・ロッソ(1843~1897)

《罪》 柵を隔て、修道士と修道女のセックスを描いているが、性的に抑圧された修道女が、本来の煩悩に負けてこのような行為に及ぶことも、あながち無かったとは言えまい。 態勢的にはちょっとキツイようだが、一時の欲望を満たすためにはこのぐらいは我慢し…

耽美頽唐

「かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕のしたを水のながるる」 祖父に薩摩藩士伯爵吉井友を持つ、「ゴンドラの唄」で有名な歌人吉井勇の作だが、石碑の後ろには白川が流れ、手前に石畳が敷かれている場所で昭和20年頃まで、この一帯には、お茶屋が立ち並ん…

八月十五夜の茶屋

1956年制作のアメリカ映画だが、この作品は見てないので何とも言えないが、日本側としては女優に京マチ子が出ているんですね。 右がマーロン・ブランド、左がグレン・フォード。 アメリカ軍政下の沖縄を舞台に、民主主義の定着と村の復興のために派遣された…

朝妝 黒田清輝

「朝妝」とは(ちょうしょう)と読むらしい。 「妝」とは「装う、化粧」のことで、今では使わない言葉ですね。その「朝妝」がこの絵のタイトルで画家は黒田清輝。 名前を見ただけで薩摩人と分る人物だが、黒田は本来法律を学ぶために渡仏したが、その才能は…

志賀直哉「蝕まれた友情」

志賀直哉に「蝕まれた友情」という64歳のときの短編があるらしい。 「君と初めて知つたのは幾つの時だつたらう。学習院の初等科五年の時だつたやうに思ふ。一緒に中等科に進んだ記憶があるから、十一か十二の時だ。今、君は六十五、僕は六十四だから、半世紀…

ペルーの異端審問 フェルナンド・イワサキ

日系ペルー人作家、フェルナンド・イワサキの本邦初訳作品で、中世南米ペルー副王領の首都リマで、異端審問沙汰となった性にまつわる数々の珍事件を、17の短編に再構成した異色の作品集。 異端審問といえば、一般には拷問・迫害・蒙昧主義のイメージが色濃く…

ジェーン・シーモア 1951年2月15日-

ジェーン・シーモアさん、私ね、貴女みたいな美人で上品な人がなぜ、こうも露出してしまうのか本当によく分からないのですよ。 そもそも女性には娼婦性があるから! 綺麗なところは見て欲しいから! 日本人の場合、よく知性が邪魔するなんていいますが、女優…

百代之過客

こよなく酒を愛した唐代の中国詩人、李白は『春夜桃李の園に宴するの序』の中でこんなことを言っている。 光陰者百代之過客 光陰は百代の過客なりと読む。 おそらく、それを知っていた芭蕉も『おくのほそ道』に曰く。 月日は百代の過客にして 行かふ年も又旅…

ザ・ホークメン(The Hawkmen)♬ Baby Tonight

'Baby Tonight' THE HAWKMEN (session) BOPFLIX R&B、ソウル、ロックンロール、ドゥーワップをルーツに、クラシカルでレトロなサウンドを現代のガレージで表現!ソウルフルで力強いスカーレット・フェイガンの歌声、そしてグリースでバッチリと決めたクール…

ソライロノハナ

萩原朔太郎の初めての作品集『ソライロノハナ』が見つかったのは昭和52年の秋のことらしい。 大正2年4月に編まれた、この作品は自選自筆歌集で、詩に転向する以前の朔太郎唯一の歌集で、それは、ただひとりの女性に捧げるためのものであった。 朔太郎が19歳…

ヒンデンブルク号 レイクハースト海軍飛行場 1937年5月6日

「Hindenburg over Rio de Janeiro, 1936」 1936年、マンハッタン上空 ヒンデンブルク号ですね! こんな写真は初めて見ました。 1936年、リオデジャネイロとあります。 よく知られているようにヒンデンブルク号の爆発は1937年5月6日です。 飛行船時代の終焉…

人は老いてふるさとを恋ふ 河上肇

1879年10月20日-1946年1月30日 (66歳) 今年はマルクス主義者、河上肇生誕140年にあたる年らしい。 河上肇と言えば『貧乏物語』『自叙伝』など現在でも岩波で読めるが、私などは大杉栄は読めても河上肇は読めない。 何だか難しそう! 「貧乏をなくすには金持…

エゴン・シーレとヒトラー

不思議な縁(えにし)とでも言うか、エゴン・シーレの父はアドルフという名だった。 14歳で父を喪ったエゴンは1906年、16歳の時にウィーン美術アカデミーに見事入学。 翌年9月、18歳のアドルフ・ヒトラーもウィーン美術アカデミーを受験。 受験者は113名だ…

美女と猫

Elizabeth Taylor, early 1950′s Marilyn Monroe ロミー・シュナイダー (1965) ヴィヴィアン・リー ベティ・デイヴィス イングリット・バーグマン グレース・ケリー アン・マーグレット クラウディア・カルディナーレ シャロン・ストーン う~~~ん、猫はも…

シャッター・チャンス part1

1904年 ポーランド 1800年後半 写真家になりたいと思ったことはないが、これら写真の美しさを見ていると、自分でもやってみたかったと最近思うようになった。 然し、私が選んだ物を見ていると、ただ名所旧跡、または何処でもいいから自然の美しさを撮るとい…

SPIRIT IN THE SKY 「スピリット・イン・ザ・スカイ」

SPIRIT IN THE SKY- NORMAN GREENBAUM (EVOL WALKS COVER) もう何てったってこの猛暑! こんな時は、昔から赤紙で、否、赤髪でぶっ飛ばせですよ。 未だ抱いたこのとない赤髪を探しに東へ西へです。 燃えるような赤髪の女は何処へ行けば見つかるのでしょうか…

頽唐享楽の歌風

歌人吉井勇は非常に興味ある人物なのだが、彼の伝記本というのを見たことがない。 勇は伯爵家の家系に生まれながら文学好きが高じて新詩社に入社、与謝野鉄幹の『明星』に短歌を発表。 その後、退社した勇は明治41年、木下杢太郎、北原白秋、石川啄木らの詩…

フランチェスコ・パーオロ ミケッティ 1851.10.4 - 1929.3.5

フランチェスコ・パオロ・ミケッティ 《女の子の顔》 イタリアの画家,版画家。キエーティ地方生まれ。 どうこの一番上の《女の子の顔》。 ちょっと印象に残る絵だが。 こんな風に気になった絵画を載せていたら、ホント、キリがない。

垂涎の的

1957年 どっひぇ! これだけの女性がいれば、もう理想の人が一人や二人いるでしょ。 この最前列中央の一際目立つブロンドの女性なんかどうでしょうか。 ミス・ワールド 1951ファイナリスト ジークフェルド・ガールズ ジークフェルド・ガールズとは、伸びやか…

Jim carrey imita jack nicolson

Jim carrey imita jack nicolson in shining これは言わずと知れた『シャイニング』のジャック・ニコルソンですよね。 然し、この全く同じ動きをする上下の映像を見ていると実に驚く。 ジャック・ニコルソンは下であって、上はジム・キャリーなんですね。 こ…

二つの絵 小穴隆一

森鴎外の『興津弥五右衛門の遺書』は乃木将軍の殉死に衝撃をうけて書かれた作品だが、確かに鴎外ならずとも興味のある事件に違いない。 私は渡辺淳一の『静寂の声』で殉死に至る経緯を知ったが、著名人の自殺には殊の外詳細を知りたくなるもので、中でも作家…

パウル・クレー  1879年12月18日-1940年6月29日 (60歳)

《魚の周りに》 (1926) 《きょうだい》 (1930) 《城下町》 (1932) 《ローズ ガーデン》 (1920) 《夜の岩》 (1927) 《小さな庭幽霊》 (1929) 《黄金の魚》(1925年) 《宴の前に》(1920年)ソロモン・グッゲンハイム美術館 《ブルー》 クレーはスイス人ら…