愛に恋

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ワルシャワ蜂起1944(上): 英雄の戦い

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第二次大戦は自由都市ダンツィヒのドイツへの編入要求と、ポーランド回廊を通過し東プロイセンとドイツ本土を結ぶ治外法権道路建設の要求を強めたドイツに対し、ポーランド政府は要求を拒否。

ここに大戦の火ぶたは切って落とされたわけだが、両国の死者は何とドイツ軍6万人、ポーランド軍21万6千人、ソ連軍1万1千5百人と膨大な数ではないか。

たった5週間の戦いだっただけに意外に簡単に済んだように思えたが壮絶な戦争だったわけだ。

何しろポーランド軍は150万人からの軍隊を投入したとあるから攻めるドイツ軍も必死だ。

当時のポーランドは貧困と人口過剰、そして世界のユダヤ人の4分の1を抱えていたとうで、そのワルシャワが陥落したことによりヒトラーは部下に、ポーランドでは可能な限り残忍に行動することを命令したとある。

戦争終了後にポーランド市民とユダヤ人合わせてどのぐらいの死者が出たか知らないが、人間以下と見做された両者の生存を賭けた戦いは残虐で壮絶なものだっただろう。

とまれ、本書上巻を読むのは大変で、他の本と併読して読んでいたので、正月以来、今日までかかってしまった。

だた、実際のワルシャワ蜂起に至る1944年8月1日17時まで到達するには、377ページまで読み進まなければ本題に入れない。

扨て、明日からはやっと下巻。