《目に見えない男》(1932年)
《性病の頭蓋骨》(1942年)
《液体欲望の誕生》(1931-1932年)ペギー・グッゲンハイム・コレクション
《窓の若い女性》(1925年)妹アナ・マリア
《たそがれの隔世遺伝》(1933~34年)
《欲望の謎、母よ、母よ、母よ、》(1929年)
《パン籠 (恥辱よりは死を!)》(1945年)
《十字架の聖ヨハネのキリスト》(1951年)
《水面に象を映す白鳥》(1937年)
《戦争の顔》
ダリはパンについて次のように語っています。
「パンは私が初めてフェティシズムと執念を題材として描いたものであり、私が畏敬の念を抱いた最初で最後のものである。私は19年前にも同じような作品を描いた。よく注意して見比べてみるといい。皆さんは目の当たりにするだろう。原始主義から芸術至上主義へと移り変わっていく歴史を」
ダリこそは天才の中の天才だと思っている。
30年程前だったか、NHKのスペシャル番組でダリの特集を見た。
その中で専門家が次のようなことを言っていた。
頭の中に、どのような素晴らしい構想があっても、キャンパスで描けなければ何の意味もない。
ダリは、その全てを描ける稀有の画家だったと。
そうなんですね、まさにその通りです。
当時、私を驚かせたのは《十字架の聖ヨハネのキリスト》、つまりキリストの磔刑で、通常、キリストの磔は正面から描かれ平面的になっている。
中には上から描いているものも無いではないが、これほど見事に描いたのはダリを於いて他にない。
驚愕の一枚だろう。