愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

ジョン・エヴァレット・ミレイ Part.3 

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《シンデレラ』(1881年 個人蔵

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《イザベラ》(1848-1849年) ウォーカー美術館

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《眠り》(1865-1866年)個人蔵

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《両親の家のキリスト》(1849〜50年)

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《マリアーナ》(1850-1851年)テート・ブリテン

f:id:pione1:20210928182741j:plain《過ぎ去りし夢・浅瀬のイサンブラス卿》(1857) レディ・リーヴァー美術館

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 《きこりの娘》(1851年)ギルドホール・アート・ギャラリー

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《休息のヴェール》(1858年)

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《ジェイムズ・ワイアットと孫娘メアリー》(1849年) 個人蔵

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《私を信じて》(1862年個人蔵

「隠してないで見せなさい」

「嫌です」

「見せられない事情でもあるのかね」

「とにかく読まれたくないのです」

「ということは、読まれたくないことが書いてあるのだね」

「いくら夫婦だって少しぐらい秘密があってもいいじゃありませんか」

「いや、夫婦だからこそ、秘密が無い方がいいのだよ」

「賛成し兼ねますわ」

「君も強情だね」

「昔からだわ、貴方も知っているじゃありませんか」

「メアリー、よく考えるんだ。君が見せないということは或いは・・・」

「或いは何よ」

「或いは浮気でもしているのかと疑われても仕方ないということだよ」

「そんなはずないじゃありませんか」

「じゃ、どうして見せないのだ」

「だから、何があろうと貴方は私を信用してくれればいいのよ」

「見せないのに、ただ信用しろと言うのかね君は」

「そうです、ただ信用してくださればいいのです」

「・・・」

「・・・」

「ということは、そこに書いてあることは私を悲しませるようなことではないのだね」

「そうです。決してそのようなことではありません。誓って」

「分った。君を信じよう。悪かった」

「分ってくださればいいのよ。ジェームス」

《私を信じて》を作者に代わって少し翻訳してみました。