本作は映画化されているらしいが見ていない。
邦題は『最強に二人』となっている。
それも単なる話題作ではなくフランス、ドイツで大ベストセラーになり映画は、フランス映画史上歴代No.2のメガヒットとなったとある。
そこまで言うなら読んでみようかとなったのだが、感性がにぶったのか、どうも感動らしきものが伝わって来ない。
今時、誰が死んだ彼が死んだなんていうもので、そうそう感動はしないが、この話は「感動実話」と銘打ってある。
貴族階級として生まれ、何不自由ない生活を送っていたフィリップは、パラグライダーの着地失敗で首から下が麻痺となり、車椅子生活を送るようになる。
愛する妻は癌患者、そして死。
絶望と苦悩の日々、介護人としてやってきたのはスラム街出身のアブデル。
全く違う世界で生きてきた2人だが、正直で破天荒なアブデルに少しずつフィリップは生の喜びを見出していくという、ややお涙頂戴的ストーリーだが、本、映画で感動した方には申し訳ないが、この手のものにありがちな感想として勇気づけられたということはなかった。