昨夜は、「27クラブ 27歳でこの世を去ったミュージシャン特集」
ということで以下のような番組構成だった。
本来なら必ず入るであろう、バイク事故で死んだディアン・オールマンは時間足らずで入らなかった。
オーティス・レディングは名曲『ドック・オブ・ベイ』を死の三日前にレコーディングしたため、ビルボード誌週間ランキング第1位になったことを知らずに飛行機事故で26歳で旅立っている。
また、番組当初に言っていたジム・クロウチも同じく飛行機事故で1973年9月20日 (30歳)でなくなっている。
とにかく欧米では薬物中毒に次いで飛行機事故死が多い。
バディー・ホリー、リッチー・バレンス、ジョン・デンバー、リッキー・ネルソンも飛行機事故だが、『黒い炎』で大ヒットを放ったチェイスやレーナード・スキナードも成功のピークであった1977年に飛行機事故でメンバー2人とバックアップシンガーが死亡、人気の絶頂時に活動を停止した。
その他には射殺という例もある。
ジャズのトランペット奏者、リー・モーガンは愛人に射殺され享年33歳。
モーテルの管理人に射殺されたサム・クックも33歳。
父親に射殺されたマーヴィン・ゲイは44歳。
シカゴのテリー・キャスに至っては、「心配ない、弾は入ってないから」からとロシアン・ルーレットで遊んでいた時に拳銃が暴発して即死。
まったく信じられないとうに事故で享年31歳。
T・レックスのマーク・ボランは「僕は30歳まで生きられないだろう」なんて冗談めかしく言っていたのが現実になり、愛人のグロリア・ジョーンズが運転する事故で即死。
30歳の誕生日を2週間後に控えていた。
1974年頃、ジョン・レノン、ハリー・二ルソンと毎日のように飲み歩き、二ルソンとキースは薬物でジョンは射殺され全員が長命を保てなかった。
桑田の好きなリトル・フィートのリーダー、ローウェル・ジョージも薬物中毒で34歳で旅立った。
レッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムは多量の飲酒により32歳で死亡。
フレディ・マーキュリー、プリンス、ジョージ・マイケル、ホイットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイなど、決して「27クラブ」のメンバーではないが、私も洋楽を聴き続けて半世紀、エルビスを筆頭に、彼らがもうこの世に居ないのかと思うと、結果的にその最期を知るのは何かと寂しく哀しい。
近年では2016年6月10日、クリスティーナ・グリミーがコンサート終了後、彼女の熱狂的なファンの男性によって銃撃され、犯人は犯行後自殺したが、彼女は危篤状態で病院に搬送され数時間後に死亡が発表された、享年22。
まだまだ沢山の若死にしたアーティストがいると思うが、最後にアップル・レーベルからデビューしたビートルズの弟分、バッド・フィンガのリーダー、ピート・ハムも27歳で首を吊って誰も想像しなかった憐れな最期だったので、彼を偲んで私の好きだった曲で締めたいと思う。