愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

オラ、東京さ行くだ!

気がつけばまた沢山本が増えている・・・

それにしてもしかし・・・

私は一体、こんなに本を集め込んで

何をするつもりなんだろう・・・

自分という人間が

どんな生き物なのかを・・・

追求したいのだろうか・・・

 

これは、私がフォローしているTwitterの30代の女性主婦だが、彼女の気持ちは本当によく解る。

読書が完全に趣味の範疇を越え、古本の魅力にどっぷり嵌ってしまったのだろう。

昨日のニュースでやっていたが、パソコンゲームに嵌り、5日間寝ずに飲料水だけでゲームをやりまくった青年が出ていたが、無論、食事を摂る暇もなくだ。

ギャンブルも同じことで、何事も度が過ぎると、それはもう趣味ではない。

依存症なのだ。

ギャンブルに比べ、古本で破産したという話は聞かないが、これは世間が思っている以上に厄介だ。

近年『古本病の罹り方』なる本も出ているが、果たして私は古本病に罹っているのか否か、悩ましい状態にある。

積読本は170冊を超え、読みたい本は860冊にもなっている。

更に丸4年以上、一日の休みもなく晴読雨読なのだ。

これは今に始まったことではなく、20代の昔から何度となく繰り返されてきたことだが、今回が一番酷い。

他にも、読んでも読んでも一向に減らい積読本の悩みを書いている男性も知っている。

 

今日、瀬戸内晴美の本を読み終わり、すかさず次なる本、即ちこれだが、

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2ページほど読むと、絵の修行のため東京に出て来た青木繁を待ち構えていたのは、明治の洋画界に君臨する黒田清輝、その人だった。

一体、青木繁がどうしたというのだ!

黒田清輝と私に何の関係があるのだ。

いくら読んでも教授になれるわけでもなし、ド田舎のお譚小茄子みたいな私には関係ないじゃないか。

この何とも厄介な本を読んでどうする。

えぇ、友達に話すか?

知り合いに教えるか!

誰も興味なんてあるまい。

心の内にある信用金庫にしまわれてお仕舞さ。

もう、うんざりだ、こりごりだ。

助けてくれ、そこのアンタ、依存症に効く特効薬を持ってないかい。

昔、チャップリンは芸能人は芸能人同士しか分かり合えないと言ったが、依存症もまた然りか。

50で止めておくことが出来ない私は、0か100かで生きている。

パチンコもタバコもテレビゲームもオンナも病気も100に到達して終ったが・・・

古本だけは、くそぉ、こうなったらどん底まで行くぞ。

 

「ほほぉ、抜かれると申されるか。ここを何処と心得る、殿中で御座るぞ。その脇差、鯉口三寸抜けば切腹、お家断絶。どうした、それ抜かぬか。この田舎侍が」

「おのれ上野介、遺恨覚えたか!」

はぁ~あ、また始まる新しい本。

「繁、オラ、東京さ行くだ!」