愛に恋

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エゴン・シーレとヒトラー

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不思議な縁(えにし)とでも言うか、エゴン・シーレの父はアドルフという名だった。
14歳で父を喪ったエゴンは1906年16歳の時にウィーン美術アカデミーに見事入学。
翌年9月、18歳のアドルフ・ヒトラーもウィーン美術アカデミーを受験。
 
受験者は113名だったがヒトラー不合格。
その理由は「作品見本不可」。
つまりは試験用に持参するべき絵を持って来なかったことが原因らしい。
 
シーレはというと、親子ほども年の違うグスタフ・クリムトとこの年に出会い意気投合。
二人の友情は終生変わらなかったが、1918年、クリムト脳梗塞で倒れ肺炎を併発、2月6日55歳で死去。
この年、世界的に大流行したスペイン風邪でシーレの妻も妊娠6ヶ月で10月28に死去。
その3日後、シーレも同じ病で他界。
まだ28歳の若さだった。
然し、若しヒトラーが合格していたら、彼は画家の道を進み、第二次大戦は起きなかったのだろうか。