Eddy Wilson's Blues Band – I Just Can't Wait No More
極東の片隅に、処女願望の強いお国があるらしい。
何でもアイドルは恋愛禁止の枷を嵌められ、いくつになってもミニスカートを穿いて集団で踊って歌って笑顔を観客に振り撒く、そんな彼女らが歌う曲が何年も大ヒットして国内最大の賞を総なめにしているとか。
何かスキャンダルがあるとファンを一喜一憂させ、挙句の果てには最近流行りの、号泣、涙腺崩壊なんていう究極の単語も飛び出す、独り悶絶昇天型時代。
男性もまた然りで、ダンスが上手くなければ洋ナシ、いやいや、用無し、厳しい現実が待っている。
盆踊りしか踊れない私なんか門前町払いの掃き溜め。
半面、一端デビューするば即、アーティストの称号は得られる。
司会者が、「ではアーティストのみなさんはステージへ」と言えば、一遍に何十人ものアーティストがステージを埋め尽くす。
そう、今や某国はアーティストだらけなのだ。
何という目出度い時代の到来か!
嬉しいではないか、48人でデビューしたら全員が明日にもアーティストと言われかねない。
年末にもなってみよ、何とか歌謡祭、音楽の力、音楽の絆ともう3時間も4時間も楽器を持たないアーティストが目白押し。
そんな楽しい話をしてるのに、こんなdon'tクラ~~~イ曲をかけている奴は誰だ。