YUI 「ねえ、お父さん....」
父親 「ふん、なんだ」
「お父さん、聴いてくれる、新しい曲できたの」
「新曲か!」
「うん、なかなかいいと思っているんだけど」
「おう、演ってみろ」
「しっかり聴いてよ」
「分ってるよ」
「まだ、誰にも聴かせてないのよ」
「いいから早く演れって」
YUI - Fight (Acoustic Version) [Official Audio]
「どうかな・・・、ねえお父さん、どうかな」
「うん、イケそうだな。いい曲だ!」
「でしょ、いいよね」
「お前にしては上出来だ」
「あら、失礼しちゃうわ」
「お前のいいところは素人に毛が生えたような声だな」
「素人に・・・」
「そうだな、お前程度の歌唱力ならクラスに何にもいるだろう。そこが逆に馴染み易くいいんだよ」
「それ、褒めてるの」
「あたりまえだ、特にこの曲では、『がんばれー』の『れぇー』のところな、そこが下手っぴに聴こえるだろ、いや、そんな感じで歌っているだろ。その頼りないところに哀歓があって聴く者の胸を捉えると思うよ。お父さんはそう思うな」
「そうか、そういう感想もあるんだね」
「そうだよ、だからお前、がんばれー」
「キャ、ハハハぁ」