【報ステ】フェルメール“幻のキューピッド”修復(19/05/08)
家に一冊、読んでないフェルメールの本があり、このニュースを見るに及んで私もにやって来ました倦怠期、いやいや、行って来ましたフェルメール。
もう残り3日間とあって、さすがに関西の住民は全員見尽くして奥の奥、隅の隅までフェレメールが行き届き、今日あたり、残るは私と海外からの観光客、例えばラテン系の美女軍団が20人ほど、金髪のアングロサクソンが30人ぐらい、アーリア系の美女も10人、小麦色した南方系の女性が5人、北欧系の透き通るような美女も3人、そんな目論見もあって昨日参上仕ったわけだが、美術館に通ずるまでの広い敷地内には人、人、人。
然しおかしいぞ、入口が近づくにつれ外国からの美女軍団などは何処にも見えず、居並ぶのは大勢のおじさん、おばさんばかりでそれもみな日本人。
なんだ、まだこんなに見てない人が居たのか。
いざ館内に入ると、後から後から詰め込むだけ詰め込まれた人で、人いきれの激しいことなんのって。
これはもう美術鑑賞なんていう環境じゃない。
後ろの方で何叫ぶ子供の声。
いちゃつきながら見ている中国人。
少しでも前に出ようと強引に押して来た老人が私の靴で気躓く。
見知らぬオジサンが私の耳元で「凄いなこれ、やっぱり凄いわ」と独り言。
フェルメールはたったの6点しかないというに、ただの一度も最前列中央で見ることは出来なかった。
こういう状態の美術鑑賞はどうしたらいいのでしょうか池上さん。
どの絵も、花にたかるミツバチがおわん型に膨れ上がったような状態で、少しぐらい粘ってもなかなかいいポジションが取れない。
おそらく何千という人が残り少ないということで押し寄せているのだろう。
まあ、食べたには食べたがあまり満足感は味わえなかったというところだろうか。
これではただ食べたというだけの話で、高級料理店特有のあの静謐でじっくり咀嚼して食べるような雰囲気が欲しかったな。
ガヤガヤ、ゴソゴソ、ゴタゴタ、ギャアギャア、一番人気の「取り持ち女」の娼婦の黄色をもう少し近くで見たかったな。
まあ、音に聞こえたフェルメール、実物を見ただけでも良かったとするしかないね。
然し、こう人気の高い展覧会を鑑賞するのも問題があるな。
帰りのグッズ店も大混雑だし!