愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

探訪 樋口一葉

結核が細胞を蝕み、備わった天性の才を道ずれに三途の川を渡ろうとしている。
遺されし母妹の生活(たつき)や如何に。
日々、目減りしていく命の蝋燭。

血反吐が体力を奪い、幻想の中、幽鬼は朧。

鏡に映し出された、蒼白きこけた頬、これが、我が貌なりき。
人の世に生まれながら孤崖に佇む24年、女の幸せ噛み締めてみたや。
子を為さず死出の旅に出る侘しさよ。
後の世に、誰か私を訪ね来る。

忘れないでおくれ、この憂き世の片隅で労苦に堪えて書いたことを。 

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一葉碑 路傍の片隅 路地の声

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 路地裏に 井戸端だけが 残りけり

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上り坂 木枯らし吹くか 胸の中 

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 一葉も 我も立ちたり 文京区 

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質草の 軽き 荷物となりにけり

 

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