何分、遠い昔のこと故、記憶も定まらぬが、おそらく1963年頃のことか。
街中に舟木一夫の『高校三年生』が流れ響き、私も連られてよくがなっていた。
日本には演歌と歌謡曲なるものがあることは薄々認識していたが、子供の私には難しいポップスなる用語、意味は分からなかったが、曲は私の体にマッチしていたのだろう、洋楽のカヴァー曲を私も口ずさむようになっていた。
ただ原曲がアメリカのものだとは知らずに。
あの当時、九重佑三子、中尾ミエ、伊東ゆかり、弘田三枝子らのことはよく記憶している。
そんな彼女らにとって、昨夜のこのニュースは寂しい知らせだったろうに。
記事には78歳とあったが、今月23日には誕生日を控えていたわけだ。
わたしよりかなり先輩、子供時代のスターが消えて行くのは寂しい限り。
歌の上手さでは弘田三枝子が群を抜いているが、好みとしては森山加代子さんが一番良かった。
合掌。