昔は、三代といえば明治、大正、昭和と決まって安心していたものが、今や、昭和、平
成、新元号と昭和が押し出される形で先頭になる世が近づいている。
まったく嫌になる。
誰も彼もが年を取るはずだ。
併し、常なる世の移ろいはあれども、私にとっての分岐点は1971年(昭和46年)に変わ
りはなく、未だ世に生まれざる人も多かろう時代の話。
そんな頃、名古屋の名鉄百貨店にあった映画館前のポスターに目が釘付けになってい
た。
曰くこれです!
当時、毎週のように映画館に足を運んでいた私には見たい映画が目白押し。
『ある愛の詩』『小さな恋のメロディ』『屋根の上のバイオリン弾き』もこの年で、こ
の『おもいでの夏』という映画は、ある夏、年上の女性に恋をしたという、当時、よく
流行ったイタリア映画の定番みたいなストーリーだが、主役のジェニファー・オニール
に私自身が恋に落ちてしまった。
主題曲はミシェル・ルグラン。
そのミシェル・ルグランが昨日逝去されたとか。
ミシェル・ルグランといえば、ビクター・ヤング、フランシス・レイ、ヘンリー・マン
シーニ、ニーノ・ロータ、エンニオ・モリコーネ、ジョン・ウィリアムズなどと並んで
映画音楽の巨匠だが、特に『シェルブールの雨傘』は有名。
では、そのルグランを偲んで『Summer of 42』を。