愛に恋

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1934年7月1日 ダッハウ強制収容所

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突撃隊幕僚長エルンスト・レームは結局ダッハウ強制収容所内で射殺されてしまった。

ナチが政権獲得に至るまでの貢献は計り知れないが、国防軍との対立が激しい突撃隊の

排除に乗り出したゲーリング、ハイドリヒ、ヒムラーらの謀略で200人以上の突撃隊幹

部、政敵、反ヒトラー分子らが捕えられ、親衛隊の超法規的措置で法的手続きを経るこ

となく処刑されている。

これが所謂「長いナイフの夜事件」でルキノ・ヴィスコンティが『地獄に堕ちた勇者ど

も』(1969伊・西独)   として映画化している。

主役はダーク・ボガードだがヴィスコンティお気に入りのヘルムート・バーガーもしっ

かり出ている。

 

ともあれ、生前、レームはこんなことを言っていた。

 

「あのふざけた伍長の言う事に何の意味がある。俺はこんな協定全く守る気はない。ヒ

トラーのような裏切り者は追い出さねば駄目だ。奴を排除した後、我々が権力を握るの

だ」