愛に恋

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ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 P.G. ウッドハウス

 
恐れながら皇后陛下に申し上げます。
皇后さまが退位後に、お読みになるのを楽しみにしているというご発言、出版社も慌てて増刷と聞いております。
小生も気になり、いつか読もうと思っていた矢先、行きつけの古書店で本書『ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻』と『ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻』を見つけ、不届きにも安価な値段で買ってしまいました。
で、早速読んでみたわけですが、うん、内容紹介には以下のようにありました。
 
20世紀初頭のロンドン。気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介事が盛りだくさん。親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、アガサ叔母は次々面倒な縁談を持ってくる。だがバーティには嫌みなほど優秀な執事がついていた。どんな難帯もそつなく解決する彼の名は、ジーヴズ。世界的ユーモア小説の傑作選。
 
小説の中では執事ではなく従僕とあります。
まあ、どちらでもいいのかも知れませんが、執事と言えばカズオ・イシグロの『日の名残り』は名作と思っております。
しかれども、浅学菲才の私目には本書のユーモアがイマイチ伝わって参りませんでした。
 
タイトルには「事件簿」とありますが、要は主人に纏わる諍い事とでもいうようなことですよね。
とにかく頭の切れるジーヴズは先手、先手と「事件」を解決していく、その有能さが面白いところなのだろうとは解っているのですが、どうも訳者との相性も良くないようで恐れながら、今一冊、「智縦横の巻」を読んでから、また感想を書きたいと思う次第であります。
 
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