早稲田南町の漱石宅には以前から訪問客が絶えなかったので、鈴木三重吉の提案で面会日を毎週木曜日午後三時以降と定めるようになったが、いつしか若い文学者たちなどが集まり「木曜会」という文学サロンへと発展していく。
それを纏めて内田百閒が昭和29年に上梓したのが本書。
昭和二十九年六月五日 初版印刷
臨時定價 四拾圓
ページ数122頁で昭和29年当時はこれで40円だが、現在この本はどうなっているのか調べてみた。
勿論、絶版本なので古本の状況はと検索してみると・・・!
最高額は4,300円。
確かに貴重本だと思うが、しかし高い!
古本の場合、経年劣化に伴い値段に高低はあるものの差が開き過ぎる。
私がこの本を入手したのは15年ほど前。
何と価格は100円也!
まあ、口出しすることではないと思うが、それにしてもこの値段の差はどこからくるのだろうか?