愛に恋

    読んだり・見たり・聴いたり!

何者 朝井リョウ

 
いきなり余計な話だが、現代人が明治の小説をなかなか読みこなせないように、如何に明治の文豪と雖も若者言葉を使った平成の小説を完全に理解できるだろうか。
パソコンやスマホが登場する以上、やはり難しいと見るべきだと思うが。
昭和生まれの私には、それほど苦にはならないが、しかし、乱れた日常会話を聞く分にはともかく、活字で読むというのは些か抵抗がないでもない。
 
さて、本書は第148回直木賞受賞作で何はとまあれ、お付き合いしてみるかと軽い気持ちで手に取ってみたが、実のところ、いつものことだが最近の話題作を読む時は必ずおっかなびっくりなのが本心。
いったい何が始まるのか、特に芥川賞直木賞と言われると一度、寝てみないと肌合いが合うかどうか分からないと常にそう思っている。
 
今回もそうだが5人の大学生が就活の情報交換を永遠300ページあたりまで続け、この作者は何が言いたいのかよく分からなかった。
決してミステリーではないのだが最後の50ページぐらいから畳み込むように核心に迫る手法がミステリー仕掛けのような筋書きになっている。
そう来たかというところが一部名作と言われる要因なんだろう。
 
朝井まかては以前、樋口一葉の師匠として有名な中島歌子を扱った『恋歌』を読んだが、これはなかなかの傑作で、まあ、その辺は好みということで。
しかし、最近の話題作は必ずといっていいほど映画化されているが、読むわりには見ていない。
 
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