昭和43年といえば、もう半世紀も昔の話しになってしまう!
怖ろしい(笑
毎回、この叫び声から始まる番組に怖い物見たさの少年たちはハマっていた。
日本でただひとり、ドラキュラ伯爵を演じることの出来る俳優らしい。
冷徹な目、青白く、笑顔がなく、薄暗い路地ですれ違うにはあまりにも恐ろしい俳優、それが岸田森。
その岸田森に付いて書かれた本を見つけてしまった。
多くの人が岸田森に付いて語り、いつまでも忘れられない俳優として心に留めている。
淋しがりやで面倒見がよく、ジャズと酒と蝶が大好きだった俳優岸田森。
身長169㎝、体重50キロ、ボトル半分を毎日開ける!
蝶の収集家、台湾で一ヵ月、山谷を駆け巡りなんと1,800頭(匹とわ言はない)採ったのが記録がある。
そこには怪奇大作戦で見せる顔とはまったく別の顔があったのだろう。
悠木千帆の結婚相手とは知らなかった。
因みに故加藤紘一は中学の同級生。
本書には岸田森の友人で既に亡くなった俳優が沢山出てくるが俳優業華やかだった時代が偲ばれる。
そんな時代を酒浸りになりながら泳ぎ切った岸田森。
1982年12月、43歳の若さで旅立った。
若山富三郎が打ん殴ってでもやめさせるべきだったと言った酒。
本人はどのように自覚していたのか。
友人長田弘は弔辞の中でこう言っている。
人間は、一つの死体をかついでいる
小さな魂にすぎない
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