絶滅収容所、その恐怖たるや筆舌に尽くしがたい。
家畜用列車に乗せられ収容所へ移送、人間扱いされない劣悪な環境での生活。
パリで17歳のユダヤ人少年がドイツの三等書記官を射殺したことが原因となって起こった「水晶の夜」にしたところでおぞましい一日だ。
そんなニュースに脅えながらヌスバウムは亡命者としてベルギーに住んでいたが、中立を宣言していたベルギーにドイツ軍が侵攻すると敵性外国人としてベルギー政府に捕えられ収容所送りになった。
フランス降伏後に一端解放されドイツ軍支配下のベルギーに戻って友人宅に匿われる生活。
幸い友人に預けられていた作品が数多く残り記念館も建てられたが作品はどれも暗い。
忍び寄る恐怖をそのまま絵にしたようなものが多い。
「ユダヤ人証明書を持つ自画像」
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