居眠り狂志郎の遅読の薦め

未だ休読日に至らず

犀星忌

犀星が亡くなったのは昭和37年の今日。
56年前ということか。
私はこの年の2月だったか3月だったか家庭の事情で東京から名古屋に越して来た頃で、時を同じくして犀星は72年の生涯に幕を閉じたわけだ。
朔太郎死して20年、どんな気持ちで生きていたのか。
そんな犀星の詩を一篇。
 
「本」

本を読むならいまだ
新しい頁をきりはなつとき
紙の花粉は匂ひよく立つ
そとの賑やかな新緑まで
ペエジにとぢこめられてゐるやうだ
本は美しい信愛をもって私を囲んでゐる
 
以前にも書いたか、芥川、朔太郎、犀星で飲みに行った時、芥川と朔太郎が議論を始め、議論好きではない犀星は二人の話しを聞いていたという場面、よく想像するんですよね!
三人の天才が友人同士だなんて信じられない。
叶うものなら、そんな場に同席したかった。
 
 
左が犀星、右が朔太郎、この写真は何年に撮られたものだろうか?
しかし、何を見ているのか気になる。