愛に恋

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悲しき初恋 デヴィッド・キャシディ

昨夜、何気なくネットを見ていたら思わぬ死亡記事を見つけ驚いた。
70年代初期、日本でも人気を博していたアメリカのテレビドラマ『パートリッジ・ファミリー』の主役、デヴィッド・キャシディが去年11月21日に67歳で亡くなっていたとある。
昔から特別アイドル思考はないのだが、まだ10代だった私は彼の存在には嫉妬したもので、目元が涼しく爽やかな清々しい青年として憧れの存在だった。
それが、いつの間にやら67歳!
時の移ろいの残酷さが痛い程沁みた夜だった。
私が髪を伸ばし始めたのは彼の影響が大きく、意に反して単なるヒッピーになってしまったが、まあ、それなりにヒッピー時代を楽しんだのもデヴィッドお蔭。
 
晩年は不遇をかこつ人生だったようで3度の結婚、アルコール依存症、逮捕、自己破産、認知症、肝不全。
栄枯盛衰は人の世の習いとは言え、あまりの変転ぶりに心が痛む。
70年8月にリリースした番組挿入歌の『悲しき初恋』は3週連続1位を記録し、私もそのドーナツ盤を買った一人として彼の死亡記事を書かずにおれない。
それでは彼の冥福を祈り『悲しき初恋』を久しぶりに聴いてみたい。