愛に恋

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談志が死んだ 立川談四楼

 
相撲のことならともかく、落語となると全く無知な私だが、とにかくタイトルが気になり、立川談志とは如何なる人だったか、一度、読んでみようと手に取ってはみたが、やはり素人目には簡単とは言えない本だった。
内容がというわけではなく、登場人物がまず分からない。
立川流一門に属する弟子や孫弟子をまず知らない。
それどころか著者の立川談四楼からして知らないのであるから始末が悪い。
私の知っている談志の弟子と言えば立川志の輔ぐらいしかいない。
 
おそらく私がイメージする立川談志という人は好きか嫌いかに分かれる極端なタイプだったように思う。
何しろあの毒舌である。
誰もが聞いていてはらはらするのではないだろうか。
元々は柳家小さんの弟子であったが、何故、小さんと対立し落語協会を脱会し立川流を創設したかはよく知らなかった。
顛末はどうも協会の真打昇進試験制度で自分の弟子が合格しなかったことに始まるらしい。
 
落語界では前座、二つ目、真打の三つの階級制度があり、この真打になるのがかなり難しいとのこと。
そしてまた真打になると上納金として名前料30万円、月謝が4万円、それを5年間払い続けて計270万円を納めなければならないとか。
そんな制度があったんですね。
 
ともあれ当時の談志の怒りはあまり伝わって来なかったが一読する限り、やや暴君的な印象を受ける。
それでも多くの弟子が集まった背景には、やはり芸が傑出していたと言うことだろうか。
爆笑問題太田光と談志の関係はよく知られているが、どうも私としてはあの破天荒で傍若無人な性格には着いていけない。
しかし談志にはそれをも上回る才能と魅力があったということなのか。
一度、談志の落語を聞いてみるのもよし。
 

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