居眠り狂志郎の遅読の薦め

未だ休読日に至らず

泥まみれの死 沢田教一ベトナム写真集

 
全世界に衝撃を与えたサイゴンのアメリカ大使館前で自らガソリンを被って焼身自殺したベトナム人僧侶の映像を見たことがある人も多いと思うが、調べてみると、あの日は1963年6月11日だったとか。
 
時は南ベトナム初代大統領ゴ・ディン・ジエム政権下。
独裁国家を目指すジエムは反共産主義者にして熱心なカトリック信者だったため反政府的な仏教徒を徹底的に弾圧。
その結果が抗議の焼身自殺となった。
同年11月にはゴ・ディン・ジエム大統領自身も暗殺される。
 
それらのことを見て沢田教一は、自分の行く場所はここしかないと確信したようだ。
死を覚悟するほどの職業、戦争写真家。
写真集を見ると分かるが戦闘の最前線でシャッターを押している。
死体を見るなどということは日常茶飯事。
 
あの頃、新聞紙上を賑わせていたのは、北爆、トンキン湾事件テト攻勢ソンミ村虐殺事件、ウェストモーランド陸軍参謀総長
そんな時代に沢田は使命感に突き動かされてかベトナムラオスカンボジアと拡大するインドシナ戦争を取材してピューリッツァー賞を受賞。
 
しかし、1970年10月28日、プノンペンの南約30キロの国道2号線上で取材中、何者かに狙撃され同乗者と共に死亡。
享年34歳。
沢田は既婚者であったが、いつかこの日の来ることを覚悟の上だったのだろうか。
戦争が終わったらベトナムを南から北へと写して周りたいたいと言っていたらしい。
 

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