愛に恋

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SHONAN逍遙―文豪たちが愛した湘南 桝田るみ子

 
以前泊まった藤沢の宿で貰ったマップに明治以降、如何に多くの著名人がこの辺り一帯に別荘、または家屋敷を構えていたか、その多さを知って驚いた。
広田元首相の妻静子さんが自害した広田家別邸、芥川、白樺派の逗留地、東屋などは鵠沼にあり、茅ヶ崎には団十郎、音二郎の別荘、そして国木田独歩終焉地として新聞に載ったことが一躍、この地を世間に知らしめることになった。
 
平塚雷鳥山田耕筰茅ヶ崎に住み、江の島は広田首相、新婚旅行の場所でもある。
鎌倉には多くの文人墨客が居を構え、別荘族の走り有島武郎は勿論、漱石、芥川、川端、白秋、太宰と鎌倉に所縁のある文士には事欠かない。
 
この本は茅ヶ崎在住の女性が書き集めたものを一冊の本として上梓したものだが、おこがましいとは思いながら、些か私と感性が似た方だと思わずにはいられない。
ところで、明治以降、何ゆえこの辺りが文化人の保養地になったのかよく知らない。
結核療養の地、または風光明媚な場所として適していたということだろうか。
 
温泉地としての湯河原もほど近く、都会育ちの私としては憧れの地と言ってもいい。
ただ、雨嫌いな私としてはアーケード街がないのが難点。
しかし、余暇を踏みつぶしながらこの本に載っている名所旧跡を探索するのも一考。
 
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