居眠り狂志郎の遅読の薦め

喰う寝る読むだけの素浪人です

詩歌・川柳・俳句

おれの期待 高見順

徹夜の仕事を終えて 外へおれが散歩に出ると ほのぐらい街を 少年がひとり走っていた ひとりで新聞を配達しているのだ おれが少年だった頃から 新聞は少年が配達していた 昔のあの少年は今 なにを配達しているのだろう ほのぐらいこの世間で なにかをおれも…

萩原朔太郎『郷土望景詩』 幻想 司修

司修、あまり知らない人だが経歴を見ると昭和11年生まれで小説家、画家にして法政大学名誉教授という肩書を持っている。 この本は詩画集として萩原朔太郎の詩に司さんの幻想的な挿絵でなり立っているが、朔太郎の詩をイメージして書かれた絵というわけではな…

名言探訪

「若さは、夢であり、花であり、詩である。永久の夢といふものはなく、色褪せない花はない。また詩はその形の短いところに一層の力がある。若さも亦、それが滅び、それがうつろひ、それが長くないところに一しほの魅力がある」 これは佐藤春夫の名言だが、流…

風天 渥美清のうた 森英介

子供の頃からの洋画ファンなのだが、なら、誰の映画を一番沢山観ているかといえば渥美清と倍賞千恵子となる。 寅さんシリーズ全作と、それ以外の作品も多数見ているので、それぞれ50作以上は観たはずだ。 渥美清という俳優を知ったのはかなり昔のことで『夢…

シルバー川柳

私は俳句や短歌は得意ではないが川柳の方はわりかし好きなタイプなのだ。 以前、江戸期に詠まれた『セクシー川柳』なる本も紹介したような気もするが、よく耳にする『サラリーマン川柳』なる男の悲哀を歌ったものを読んでいると、世の男性諸氏には大いに頷く…