美術関連・写真

青眉抄 上村松園

本題を前に昨日の『セクシー川柳』に関連して私も、女性の立場にたって一句考えてみた。 おなごには ふにゃ珍へのこ 用はなし お後がよろしいようで。 数年前から行きつけにしている歯医者に、とても気になる女性スタッフが居る。 歳の頃は、まあ22・3歳とい…

画家の後裔 福田蘭童

◆T15. 笛吹童子 (ステレオ) ひばり児童合唱団 懐かしいですね、60歳前後の方ならまず知らない人が居ないぐらい有名な歌で、映画化もされ、東映のスターが出演していました。 東千代之介 中村錦之助 月形龍之介 大友柳太朗 元々は確かラジオ番組だったらし…

村山槐多 草野心平

伝記本や歴史ノンフィクションなどを読んでいると、故人の交流関係の中に、突然興味を引く人物が現れることがある。 作家、画家、音楽家など、とにかく生き様に興味を持つと、その人物を尋ねたくなるのもこれまた人情。 今回の訪問者は村山槐多、最近まで全…

明治の若き群像 森有礼旧蔵アルバム

時空を飛び越えて、維新を生きた人と名刺交換でもしているような錯覚を覚える本だ。 幕末の侍や明治初年の裕福な日本人、または外人の写真が300枚余も掲載されている。 以前、鎌倉の鶴岡八幡宮や大仏の前で映る侍の写真を見たことがある。 勿論、二本差しだ…

絶頂美術館 西岡文彦

そうなんだ! 「すべての芸術はエクスタシーに通じる」 陶酔、恍惚、艶、やはり芸術にはエロチシズムの妙なる調べが流れている。 何につけ絶頂感とは達成感と同義語だから作品も、その極みに達したとき芸術も一層輝く。 しかしながら芸術の世界では、そのエ…

佐伯祐三 哀愁の巴里 白矢勝一 吉留邦治

佐伯祐三絵画の真贋論争? 聞いたことないな。 いや、ただ私が知らないだけの話しだが。 ならばということで早速古本屋へ。 見つけたはいいが、何やら小難しそうな本。 本題に入る前に疑問点が二つ! 大正9年9月1日、祐三の父祐哲が58歳で死去。 死の直前、…

グランデギャラリー

これは現在のルーブル・グランド・ギャラリー。 しかし1940年、迫るドイツ軍のため引っ越しを余儀なくされた。 その結果がこの状態。 しかし、日本のように絨毯爆撃されていたら ユベール・ロベールが描いたようなことになっていたかも知れない。 フェルメー…

イライラ

「いったい、何をしているんだ」 「待たせるな、も~う」 「飯はまだか。子供を抱えた私の身にもなってみろ」 「腹が減っては異種格闘技も出来ない」

ゴッホの手紙 (下) テオドル宛

まさかゴッホの手紙を読むことになるとは考えてもみなかったが、しかし以前、一度だけ、この大作に挑戦してみようかと思ったことがある。 2001年、みすず書房から出たこれだ! ゴッホ没後100年を記念して1990年にオランダで刊行、翻訳出版されたものだがこれ…

ゴッホの手紙 (中) テオドル宛

弟テオに送った膨大な手紙は、往復書簡の形を取っていないため、一方的にゴッホのものだけを読んでいるので、どうも話が解りにくい。 ましてや殆んどの登場人物を知らないので尚更だ。 熱意や美術論で押しまくり、南仏アルルを拠点に印象派の工房を作るのが…

ゴッホの手紙(上) ベルナール宛

「芸術のうちに、神に値いする人間の偉大な資質が含まれないとしたら、それは凡庸陳腐な言葉と化すだろう。人類の最も気高い知彗から生まれた力強い心理や理由さえも、大衆にはなんの理解も印象さえも与えず、芸術家はそれをはっきり示そうと絶えず神の救い…

フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像 堀尾真紀子

フリーダ・カーロとはラテン・アメリカで最初にルーブルの殿堂入りを果たした画家らしい。 彼女のあまりに壮絶な人生は数ある美術絵画史の悲喜劇を超越して余りある。 本書は20年以上前に書かれたものだが通読した感想は一言で「痛い」に尽きる。 デートの最…

竹久夢二写真館「女」

明治以降、西郷隆盛を除けば歴史に名を留めた人物の写真は殆ど現存すると思うが、しかし、その歴史上の人物本人が撮った写真というと意外と公表されていない。 私の知る限り有名なところでは徳川慶喜と萩原朔太郎ぐらいだろうか。 慶喜の場合はもっぱら風景…

君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実 駒村吉重

昭和の初め、葛飾北斎の「隅田川両岸一覧」に触発され、憑かれたように絵巻の制作にのめり込んだ版画家の作品で総延長60メートルに及ぶ桁外れの大作。 隅田川沿いの街を一本の細筆を使って墨だけで描き、昭和10年9月2日、その男は忽然と姿を消す。 男の名は…

どうかしてる!

まったく、なにを考えてるの! 普通の人はこんなところに用はありません。 命知らず、目立ちたがり屋、人間ほどおかしな動物はない。

エゴン・シーレ 日記と手紙 大久保寛二

スペイン風邪で島村抱月が死んだのは1918年(大正7年)11月7日。 大山捨松も大正8年2月18日に同じ病で斃れ、全世界では約5000万人が犠牲になり日本でも48万人が命を奪われたとか。 第一次大戦の最中で、その一人にエゴン・シーレも含まれていたわけだが、6…

昭和の記憶―写真家が捉えた東京

戦前から高度成長期あたりの、まだ貧しかった懐かしい日本の姿を捉えた写真集で木村伊兵衛さんや土門拳さんらが写した生きる逞しさをカット切りしたような作品。 上の写真は当時の子供たちに人気のあったチャンバラごっこ、この時代、正義の味方は鞍馬天狗で…

あの日

時計を見るに、午前6時前だった。 まだ、2時間は眠れたろうに、爆雷のような音で目が覚めた! そう、近くに雷が落ちたのだ。 さすがに睡眠が足らず、なんとかまだ寝ようと努力したが、夕べから調子の悪かったお腹のように雷様はゴロゴロ、ゴロゴロと一向に鳴…

D.G.ロセッティ ラングラード

本書を読んで、あるひとつのことを学んだ! それは、もう二度とみすず書房には手を出さないこと。 これで三度目となったみすず書房。 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』ハンナ・アーレント 『メリー・スチュアート』 ツヴァイク 『D.G.…

夭折の画家 佐伯祐三と妻・米子 稲葉 有

佐伯祐三が画家の道に進もうと思った動機は武者小路実篤の『その妹』を読んで感動したからとある。 戦地で失明し、画家になれなかった主人公に代わり自分が絵の道に進みたいと思い、武者小路にファンレター送ったと。 その手紙を武者小路家に出入りしていた…

アンリ・ルソー 楽園の謎 岡谷公二

アンリ・ルソーとはこんな絵を描く人だが実に変わっている。 代々フランスのブリキ職人で父は不動産業にも手を出していたらしいが、全く美術史の中に系譜を持たない彼は一族の中でも変わり者の絵描きと思われ、原因として従妹同士で結婚した親族がいたことか…

ミレーの名画はなぜこんなに面白いのか 井出 洋一郎

絵画史上、印象派の一世代前に隆盛を極めたバルビゾン派の拠点、バルビゾン村はパリから南へ約60㌔の地点にあるらしい。 発端は、この地方に一軒しかなかった食糧品屋が1824年に「ガンヌの宿」なるものを開業し、ここを根城に多くの画家が参集したことに始ま…

藤田嗣治 異邦人の生涯 近藤史人

後世の人から見ると天才クラシックの作曲家や画家は独創力に優れ鑑賞する者を圧倒するが、どういう訳か巨匠同士の間では互いに認め合わないことがままある。 例えば藤田嗣治は黒田清輝と画法が合わず竹内栖鳳にも受け入れられず佐伯祐三とも没交渉を保ち独り…

カラヴァッジョ 殺人を犯したバロック画家 ペーター・デンプ

支倉常長が伊達政宗の命で慶長使節として教皇パウロ5世に謁見したのは1615年。 本書によると、カラヴァッジョの絵に嫌悪感を覚え焼き捨てるように支持したのがパウロ5世ということらしい。 カラヴァッジョが描く聖人像を忌み嫌う教皇と彼の天才性を疑わない…

時代を語る 林忠彦の仕事

瞬間を切り取り映画のスチール写真のように、その一枚は時の刻みを忘れて永遠に語りかけていました。 林忠彦がいなかったら、この写真は生まれなかった。 太宰文学の生命力を今に伝える一枚ですね。 総動員令の中の日本と占領下の日本、逞しく生きる日本人を…

清方の松

昔、東海道戸塚の並木道に「清方の松」という大木があったらしい。 お軽と三平の道行の段「ここは戸塚の石高道」で御馴染みの舞台で安藤広重の東海道五十三次の中にも、松並木の遠見の富士が見えるとして有名だが現在はその面影はなく、過去の夕霧の中に伝説…

奇蹟の画家 ★ 石井一男

大して能力はないが好奇心だけは旺盛、それ故、新しい発見があれば、どうしても参考文献を読みたくなる。 通り過ぎてたはずの記憶のきれはしが流れの杭にひっかかっていた。 流れの杭に引っ掛かっている想い出がある 何処までも溯っていけるような錯覚を覚え…

ヴォルガの舟ひき イリヤ・レーピン

イリヤ・レーピンといっても日本での知名度はどの程度のものか知らない。 しかし、解説にはこのようにある。 ロシアの画家のうち誰ひとりとして、レーピンほどの栄光を生前に得た人はいないと言われ、その美術界における地位は、文学界のレフ・トルストイに…

「ダビデの星」を拒んだ画家フェリックス・ヌスバウム 大内田わこ

1904年12月11日、ドイツ系ユダヤ人として生まれ、1944年8月9日、アウシュビッツで死亡した画家フェリックス・ヌスバウムと言っても知らなかった。 父フィリップはドイツに対する強い愛国心の持ち主で、第一次大戦でドイツ軍兵士として従軍、一級鉄十字章を…

残酷美術史: 西洋世界の裏面をよみとく 池上英洋

『拷問全書』『日本死刑史』など読んでいると何ゆえこんな本が読みたいのか、 エロ本を読むのに似て、あまり堂々とは読めない。 人類史は殺戮の歴史と言ってもいい。 有史以来、想像力の全てを注いであらゆる拷問を考案してきた。 そのバリエーショの広さは…