居眠り狂志郎の遅読の薦め

喰う寝る読むだけの素浪人です

絵画・美術・写真

カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて 湯原かの子

昨今、不倫、浮気、ゲスだと世の中はかまびすしいが何も不倫は今に始まったことではないことぐらい誰もが承知している。 ヨーロッパでは王侯貴族でさえゲスなる不倫は珍しくもなく、ましてやハリウッドでは不倫がないほうが珍現象でさえある。 ただひとつ、…

劉生の死

劉生日記は有名だが、今日、この本の存在は殆ど忘れ去られたかのようだ。 以前から、購入の機会を伺っていたが、私の知り得る限り大阪でこの本を置いている古書店はたったの一軒。 しかし、それよりAmazon価格の方が安かったのでまずは手に入れ良しとした。…

悲劇の9日女王 ジェーン・グレイ  桐生操

近年、日本でも俄かに脚光を浴びるようになって来た一枚の絵。 それが、この本の表紙しになっている。 『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 以前から気になっていた絵画だが、最近、この絵は実在の物語を主題に書かれていると知ってインフルエンザも吹っ飛ぶ…

泥まみれの死 沢田教一ベトナム写真集

全世界に衝撃を与えたサイゴンのアメリカ大使館前で自らガソリンを被って焼身自殺したベトナム人僧侶の映像を見たことがある人も多いと思うが、調べてみると、あの日は1963年6月11日だったとか。 時は南ベトナム初代大統領ゴ・ディン・ジエム政権下。 独裁国…

女たちが変えたピカソ 木島俊介

ブックオフで見つけ、タイトルに惹かれて買ってしまったが、当初、ピカソ絵画の変遷と愛憎入り混じった男女劇みたいなものを想像していたのだが、主体はあくまでも画法であって人物に非ず。 例えばこんな記述。 愛はいつ時を占めるのか。時はいつ美となるの…

村山槐多全集

そもそも画家村山槐多を知っている人など見たこともないが、私自身、彼の名を初めて知ったのは平成25年、入院先の病床の上だったような気がするが、さて、それすらも定かではなくなった。 健診、食事以外、さしてやる事の無い退屈病に罹っていた私は病床でも…

藤田嗣治 本のしごと 林洋子

本来、美術や絵画には門外漢の私がこんな本を読んでもあまり意味がないのだが、古書市で見つけ、勢いで買ってしまった。 藤田の80年を超える生涯で、日本やフランスなどで関わった書籍、雑誌を対象に表紙絵や挿絵、新たに公開された旧蔵書、または国内の公共…

挿絵画家の鬼才 岩田専太郎

昭和期の挿絵画家の最高峰にして天才と言えば、まず岩田専太郎だろう。 今日、この平成の世にあっては彼のような画法を見ることは全く無くなってしまったが、それだけに去って久しい昭和の郷愁を呼び起こす。 親の才能を引き継いだわけでもなく、ましてや遺…

もっと知りたい ミュシャの世界

私にとって好奇心の対象となる人物、それは、何を残したかというよりは、どう生きたかという方に重点が置かれる。 そういう意味では大芸術家ゲーテも乞食行脚の辻潤も同列と考えている。 で、今回の対象者はアルフォンソ・ミュシャだが、この一見、男だか女…

黒の画家フランシスコ・ゴヤ ジュリア・ブラックバーン

私にとっては少し難しい本だった。 美術史は専門外だがゴヤが生きた時代には一方ならぬ興味がある。 スペインの独立戦争などをどう見ていたのか、ゴヤに付いてはもっと勉強したいという欲求が湧いてきたが果てさて今後どうするか。 ゴヤは47歳以降82歳で死ぬ…

ひろしま美術館 大沢寛三郎

私が美術の本を読んでいるからと言って、決して絵画に開眼した訳でもなんでもない。 まあ、簡単に言えば、ただ何となくといったところだ。 結局のところ、それほど他意があるわけでもなし、読み終わっても大抵の感想は「ふん・・・、なるほどね!」と言った…

世界史から「名画の謎」を解く 日本博学倶楽部

私にとって芸術とはシェフと料理の関係のようなものだ。 出された料理が美味ければ美味いほど、その料理人に対して興味が湧いて来る。 一体、どのような修行を積んで来たのか。 生い立ちは、人生は、そして何故死んだのかなど興味は尽きない。 芸術愛好家な…