居眠り狂志郎の遅読の薦め

喰う寝る読むだけの素浪人です

歴史ノンフィクション

沖縄の島守 内務官僚かく戦えり 田村洋三

發 沖繩根據地隊司令官 宛 海軍次官 沖繩縣民斯ク戰ヘリ縣民ニ對シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ 自決を一週間後に控えた昭和20年6月6日夜、沖縄の海軍司令官大田実少将が海軍次官に宛てた電文は世界史にも類例を見ない悲痛な名文として名高いが、今日、太…

拙者は食えん! サムライ洋食事始 熊田忠雄

別に戦後の食糧難の時代に生まれたわけでないのだが、我が家は比較的貧乏な家柄。 その所為もあって私がトマト、納豆、フキなどを初めて食したのは小学校も5年になってからのこと。 特に驚いたのは納豆だった。 あまりの臭さに、これはウンコの類ではないか…

死刑執行人サンソン 国王ルイ十六世の首を刎ねた男 安達正勝

江戸時代、首切り浅右衛門といえば死刑執行人として、その名を現在に留めているが、代々、世襲制として山田家がその職に当たり、さしずめ今で言えば公務員ということになろうか。 では、アジア諸国やヨーロッパではどうなっていたのか、この職種ばかりは誰で…

ロンドン狂瀾 中路啓太

568頁もある弁当箱サイズの単行本、時間もかかり、かなり疲れた。 期待と意気込みだけではなかなか読み切れないので、義務感で突破するしかない。 通常、この問題は昭和前期の歴史として重要な課題なのだが、殆ど省略されて、一頁ほどで済まされることが多い…

「南京事件」を調査せよ 清水潔

好むと好まざるとに関わらず、結局、盧溝橋の一発が民族的対決を誘発してしまい、後世、おそらく永久に結論の出ない不毛の論争を招く結果になってしまった。 お隣の中国では「あった」と一貫していることが、我が国では結論が定まらないまま左右両陣営がいが…