愛に恋

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対談集

『罪と罰』を読まない 岸本 佐知子 三浦 しをん 吉田 篤弘 吉田 浩美

いずれも『罪と罰』を読んでない岸本佐知子(翻訳家) 三浦しをん(小説化) 吉田 篤弘(小説化) 吉田浩美(作家、装幀家)が集まり、 『罪と罰』について語り合うという設定だが、何ともまあ無理のある会合ではないか。 初っ端なにこんな事が書いてある。 …

濁流―雑談=近衛文麿 山本有三

山本有三の『路傍の石』を読んだのは17歳の時とはっきり記憶しているが、現在、新潮文庫にはこれ以外の作品はないのではなかろうか。 20歳前後の頃は子供を主役とした小説が好きで、下村湖人、壺井栄、坪田譲治、井上靖、五木寛之など好んで読んでいたが、山…

漱石全集を買った日 山本 善行・清水 裕也

古本病に罹ったと認定されるには何を基準にしたらいいのかよく分からぬが、本書は古本が好きなあまり古本屋を営んでしまった山本善行氏と、古本をこよなく愛する清水裕也氏の対談集で、お二人とも私より年下だが、博識なことには参りました。装丁、編集者、…