大正文学

大阪の宿 水上滝太郎

この小説の舞台、旅館酔月は実際に照月という名で大正時代、大阪の土佐堀に存在したらしい。 その近くに知り合いが経営する喫茶店があるので、知らず識らずのうちにこの界隈を歩いていことになる。 舞台は大正8~9年あたりだが、現在とは旅館の様相がまるで…

鹽原日記 岩野泡鳴

岩野泡鳴などと言っても現在はすっかり忘れられいるが、大正の一時期、自然主義派の作家としてそれなりに名の知られた存在だった。 以前、嵐山光三郎さんの著書で始めて氏の存在を識り、その破天荒な生き方や奔放な女性関係に興味を持ち、今に残る『泡鳴五部…

乱れ雲 伝・佐藤紅緑 監修 城市郎

一体、自分は何の為にこんな本を読んでいるのかと思うことが多々ある。 専門外、畑違い、理解不能、いくら背伸びをしたところで解らないものは分からないといった本。 近くの商店街にリサイクルショップがある。 主に衣類専門だが、どういうわけか棚に二段だ…

或売笑婦の話/蒼白い月―他七篇 徳田秋声

或売笑婦の話 大正9年4月 蒼白い月 7月 復讐 10年5月 お品とお島の立場 12年5月 ファイアガン 11月 車掌夫婦の死 13年4月 風呂桶 8月 挿話 14年1月 客 6月 以上七編の短編小説集で震災を挟んで全て50代の時の作品。 記憶に残る物としては『或売笑婦の話』『…