居眠り狂志郎の遅読の薦め

未だ休読日に至らず

ミステリー

さよならドビュッシー 中山七里

第8回『このミステリがすごい!』大賞受賞作。 この人のピアノ演奏を絡ませた作品の特徴は演奏技術を文章として起こせるところ。 音符を文章化する技量は並大抵ではない。 目に見えない音を何ページにも亘って恰も小説から聴くように書く。 ミステリーであり…

青い炎 貴志祐介

知らなかったがミステリーの分野には「倒叙推理小説」というジャンルがあるらしい。 倒叙推理小説? 解説によると。 普通のミステリーは、まず事件が起こり、警察あるいは探偵役が捜査に乗り出し、犯人の行動や動機を推理して事件を解決する。しかし、倒叙も…

九月が永遠に続けば 沼田まほかる

本書はデビュー作にして第五回ホラーサスペンス大賞受賞作で著者56歳の作品。 解説者はこのように書いている。 無論、どの賞も建前としては作者の年齢などは考慮しないことになっているけれども、現実には作者の年齢、筆歴などは多少評価に関係してくるもの…

どこかでベートーヴェン  中山七里 

中山七里だろうが箱根七里だろうが拙者のあまり預かり知らぬ作家なのだが、これまでに2冊の関連本を読んでいる。 ピアニストの岬洋介が難事件を解決する『さよならドビュッシー』と『いつまでもショパン』だが、この作家、よほどクラシックの造形が深いのか…