Milk'n Blues IS THERE ANYBODY THERE

Milk'n Blues | IS THERE ANYBODY THERE 恋は燃える火と同じで、絶えずかき立てられていないと持続できない。 だから希望を持ったり不安になったりすることがなくなると、たちまち恋は息絶えるのである。 『ラ・ロシュフコー箴言集』 確かに、そういう意味で…

脂肪のかたまり モーパッサン

モーパッサンの経歴についてはまったく無知だが何でも1870年の普仏戦争に志願して従軍したらしい。 統一前のドイツなので普仏とはプロイセン対フランスのことだが、プロイセン側は鉄血宰相ビスマルクが主導しフランスはナポレオン三世が陣頭指揮を執った。 …

ソフィア・ローレン

ソフィアさん、もうずっと長い間、貴女を探しているんですよ。中学の時にヴィットリオ・デ・シーカの『昨日・今日・明日』を見て以来のことです。 よっぽどマルチェロが好きだったんですか。 イタリア女性はなんと言っても魅力的ですからね。 キツイ眼差しや…

天皇陛下の私生活: 1945年の昭和天皇 米窪明美

長い天皇家の歴史の中でも壬申の乱を除けばどうだろうか、信長時代の正親町天皇、足利尊氏と戦った後醍醐天皇、幕末の動乱に苦悩した孝明天皇、日清、日露を乗り切った明治天皇、そして天皇制すら危ぶまれ激動の時代を生きた昭和天皇。 しかし、国土が焦土と…

ポール・シニャック 「日曜日」

ポール・シニャック、フランス人で新印象派の代表画家、といってもよく分からないし、この人の画法も分からないが全体的に風景画など優しく性格的にも陽気な人だったらしい。 ゴッホの耳切り事件の後に見舞いに行ったのもこの人。 没年は1935年。

フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像 堀尾真紀子

フリーダ・カーロとはラテン・アメリカで最初にルーブルの殿堂入りを果たした画家らしい。 彼女のあまりに壮絶な人生は数ある美術絵画史の悲喜劇を超越して余りある。 本書は20年以上前に書かれたものだが通読した感想は一言で「痛い」に尽きる。 デートの最…

マーク・ボラン

マーク、本当ならこの記事は昨日予定していたんだがね、急遽、変更してしまって悪いことをした。 日本でも昨日は有名女優が亡くなったり、若くして歌姫が引退したりで芸能部門は大騒ぎでね、それにたまたま伊藤野枝と君の命日が同じだというんで悪けど後にま…

竹久夢二写真館「女」

明治以降、西郷隆盛を除けば歴史に名を留めた人物の写真は殆ど現存すると思うが、しかし、その歴史上の人物本人が撮った写真というと意外と公表されていない。 私の知る限り有名なところでは徳川慶喜と萩原朔太郎ぐらいだろうか。 慶喜の場合はもっぱら風景…

伊藤野枝

野枝さん、今日は貴女の命日ですね。 あれから95年も経ったそうですよ。 貴女と一緒に殺害された橘宗一少年ね、あの子、私の父より1歳下なんですよ。 可哀そうなことをしましたね。 子供まで殺すとは、卑しくも帝国軍人のすることではありませんね。 ところ…

ジャンゴ・ラインハルトの伝説 マイケル・ドレーニ

勝手に読んでおいて愚痴を言うのもなんだが、まあ今回の本ばかりは疲れた。 特大サイズの単行本で2段組、重たい、字が小さい、長い。 知らないことも多かっただけに、もうぐったりだがやっと開放され一安心。 さてと、ジャンゴ・ラインハルトだが、これまで…

Simon Birch (サイモン・バーチ)

www.youtube.com 先ごろ読んだ村上由佳の『ダブル・ファンタジー』の中に、長年、どうしても思い出せなかった映画のタイトルを見つけてやっと溜飲を下げた。 18年ほど昔に見た映画なのでストーリーは忘れてしまったが、脳裡から離れない場面があったのでタイ…

色ざんげ 宇野千代

盲信なのか純粋なのか、短慮なのか思案の果てか、人並み以上の才能に恵まれながら時に見られる芸術家の心中事件。 この小説の主人公、湯浅譲二とは東郷青児のことで、離婚を挟んで繰り広げられる3人の若き女性との恋愛ごっこ。 彼の知名度がそうさせたのか女…

フリーダ・カーロ

フリーダさん、貴女が大変な人生を歩まれたことは知っています。 本当に言語に絶する苦痛を味わったこと御察し申し上げます。 そんな貴女に対して本当に失礼な話ですが、私は貴女の絵が好きではありません。 自画像ばかりを描いている点も好きになれない要因…

君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実 駒村吉重

昭和の初め、葛飾北斎の「隅田川両岸一覧」に触発され、憑かれたように絵巻の制作にのめり込んだ版画家の作品で総延長60メートルに及ぶ桁外れの大作。 隅田川沿いの街を一本の細筆を使って墨だけで描き、昭和10年9月2日、その男は忽然と姿を消す。 男の名は…

Hard Blues Shot

「どうしなすった旦那」 「・・・・・」 「いやに冴えない顔じゃねえか」 「・・・・・」 「そうか、ご主人が買い物に出かけちまってまだ帰って来ないってなわけだね」 「・・・・・」 「で、待ちくたびれて、顎も疲れたという塩梅かい」 「・・・・・」 「…

老後破産: 長寿という悪夢 NHKスペシャル取材班

昔、青島幸男が『人間万事塞翁が丙午』という小説で直木賞を受賞したことがあったが、当時はこの難しいタイトルの意味が分からなかった。 語源は人間万事塞翁が馬で人生における幸不幸は予測しがたいという意味だが、『老後破産』とはまさにそのことを意味す…

どうかしてる!

まったく、なにを考えてるの! 普通の人はこんなところに用はありません。 命知らず、目立ちたがり屋、人間ほどおかしな動物はない。

鶴屋南北の恋 領家高子

鶴屋南北、彼の作品ほど私の少年期を苦しめたものはない。 父の言う怪談が何のことか分からず「階段」がなぜ怖いのかと薦めらるまま見たのが奈落の一丁目。 真夏の夜の「四谷怪談」、これほど恐ろしい映画もなかった。 天下の二枚目、長谷川一夫演じる田宮伊…

イナ・フォルスマン

画家や小説家、または映像作家などはビジュアルの良し悪しなど関係なく、作品その物で勝負しなければならないが、ひとり昨今の音楽業界は様相を異にしている。やたら名曲と言われるものが多い割には一般庶民は歌えない。去年のレコード大賞の曲も思い出せな…

エゴン・シーレ 日記と手紙 大久保寛二

スペイン風邪で島村抱月が死んだのは1918年(大正7年)11月7日。 大山捨松も大正8年2月18日に同じ病で斃れ、全世界では約5000万人が犠牲になり日本でも48万人が命を奪われたとか。 第一次大戦の最中で、その一人にエゴン・シーレも含まれていたわけだが、6…

世界の起源

絵もさることながらタイトルが実にいい!誰もが釘付けになるであろう写実主義の傑作ではなかろうか。しかし女性器だからこそ良かったと思う。これが逆に男性器なら生々しくていけない。 だがこれを絵画芸術として見るから許されるようなものだが、美術館など…

ヒキコモリ漂流記完全版 山田ルイ53世

本作は大手出版社113人の投票によって『編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞』に輝いたとあるが、私としては、どうも納得がいかず異議というか疑義というか腑に落ちない。 著者を最近、あまり見かけないと思たら、こんな本を出版していると知って買って…

One moment in time

www.youtube.com 感動を得る喜びそれが生きる目的汚れ荒んだ心を洗い流すにはほかに手がなし 黒人女性ボーカル全ての楽器を凌駕していま私の胸に響く歌い継がれ永遠なれホイットニー・ヒューストン

ヘンリー・ミラーのラブレター ホキ・徳田への愛と憎しみの記録 江森 陽弘 

最近、日本でもドン・ファンなる人が死んで20代の妻がいることを知ったが、芸能界でもこのような歳の差婚は珍しくない。 まあ、他人事で要らぬお世話なのだが、75歳になった時にいくら美人でスタイルがいい相手が現れたからといって28歳の女性と結婚できるか…

ブリジット・バルドー

バルドーさん、貴女は今月84歳になられるとか。 『ビキニの裸女』『裸で御免なさい』『素直な悪女』なんてお色気映画に出ていたのは遠い昔で、聞こえてくるのは動物愛護活動家としてのキャリアで数多くの受賞歴があり、少し近寄りがたい存在になってしまいま…

カチンの森 ポーランド指導階級の抹殺 ヴィクトル・ザスラフスキー

さてと、この難儀な本を何から書き始めたらいいのか実に悩ましい。 多少なり記憶も総動員して書くので不備な点があればご容赦願いたい。 まず大戦勃発の1939年といえば昭和14年になるが第一次近衛内閣退陣後、登場したのが枢密院議長などの経験者平沼騏一郎…

ベティ・デイヴィス

初めに! 今回の台風は本当に参りました、2日間の停電、3日間の断水、テレビ、パソコンは勿論、お風呂にも入れず、更にスマホの充電も出来ないため、翌日、docomoに飛んで行くといつになるのか分からないほどの待ち時間。 夜は真っ暗で街灯ひとつ点いていま…

台風被害

おはようございます。 ブログ更新が台風の影響で出来ない状態になっております。 地域一帯、電気、水道などライフラインが大規模災害で遮断され不便しておりインターネットも通じておりません。 風呂も入れず、猫や犬も逃げて行く体臭を振り撒いておりますの…

原民喜 死と愛と孤独の肖像 梯 久美子

現在、お気に入りの作家が4人いる。 朝井 まかて 1959年8月15日 - 梯 久美子 1961年 - 村山 由佳 1964年7月10日 - 堀川 惠子 1969年11月27日 - 単なる偶然だが4人とも女性で、朝井と村山は小説家、他はノンフィクション作家で甲乙つけがたい面白さがある。 …

アントニオ・セシリ

メル・ギブソン監督で2004年公開の『パッション』を見ただろうか。 イエス・キリストの処刑までの12時間をリアルに描いて物議を醸した作品だったが、史劇が得意なギブソン監督は残酷さを強調するかのようにキリストの受難を描いていたが、これがまた見る方も…